Q.
3ヶ月前から付き合っている彼がいます。
マッチングアプリで知り合いました。
私は結婚5年目なんですけど、子どもはいません。
2年くらい前、夫の浮気が分かって、セックスレスになりました。
友達に話したら「今のままで彼氏を作っちゃえば?!私も付き合ったことあるよ」って言います。
彼女も既婚者なんです。
既婚者だって言わなかったらしいんですけど、相手も分かってたって言うんです。
私の彼は、結婚相手を探そうと登録したみたいで、私が既婚者だとは知らずに結婚を前提にお付き合いしてくれています。
話してから付き合おうと思ったんですけど、言いそびれちゃって…。
私の気持ちは離婚して彼と再婚する方に傾いてきているんですけど、既婚者だなんて怖くて言えません。
A.
ご相談は「結婚を前提に付き合ってくれている男性に自分が既婚者だと隠している(言いそびれた)、それを言うと彼が怒って離れていくに違いない、だから「怖くて」言えない、しかも今の自分は離婚をして彼と再婚したい気持ちに傾いている、どうしよう?」ということですね。
きっかけは、2年前の夫の浮気とセックスレス。
結論から言えば、彼に事の一部始終をしっかり話すことです。
あなたにとっては大変勇気のいることかもしれません。
本来なら、夫が浮気をした時、別れるなり、夫婦関係を再構築するなりして、今回のような「仕返し的浮気」をしないでいられたらよかったのですが、付き合い始めてからずっとボタンの掛け違い状態で夫婦関係を続けてきてしまった結果のことですから、ここでその時点に戻ってみませんか。
既婚者であることを黙っていたということは、彼にとって「嘘をつかれていた」ことになるわけですので、真剣に心を割って謝罪することです。
その上で彼を愛していて一緒に生きていきたいという気持ち、離婚をするという決意を話して、理解してもらえれば幸運ですね。
あなたができる努力はそこまでです。
あとは彼が決めることです。
あなたは自分の心の中をしっかり確かめて、夫と離婚するか、夫婦関係を再構築するか、友達のように「軽い気持ちで不倫を支えに結婚生活を続ける」か、自分と向き合うことです。
動植物には「種の保存」というダーウィンの唱えた進化論があり、それに適合した種が古代から現代まで生き延びてきたと言われます。
加えて「個」は自分の遺伝子をつなぐために繁殖戦略を行い、結婚や浮気、不倫なども、交配戦術の一部だと言われています。
動物学者のジェームズ・ウィッテンバーガーなどは、一夫一婦制は一夫多妻、一妻多夫などに比べて、人の繁殖戦略の一部としては、人間の本性に適しているが、婚外セックスもしばしば第2の補完の役割を果たしていると言っていますが、「不倫」はもつれていて捉えにくく、そう単純ではありません。
人間が社会的なネットワークや心を科学的に研究し始めたのはわずか2世紀前のこと、性研究家のアルフレッド・キンゼーがアメリカ人の性行動について画期的な研究を行ったのは、1950年代のことです。(ヘレン・フィッシャー著「愛はなぜ終わるのか」などによる)。
そんな中でのあなたの悩みの解決は、自分の気持ちを真っ直ぐ、誠実に表現して生きることです。






