Q.
彼とは大学3年の時に付き合いを始めて、今年で3年になります。
同じサークルだったんですけど、彼から付き合ってほしいと言われ付き合い始めました。
学生時代は、グループでお茶したり、キャンプに行ったり、2人でデートしたり、毎日会っていたんです。
就職してからは時間は取れないし、疲れるしで、月に4、5回会うのがやっとです。
会った時は、買い物とか食事とか、たまに彼の家でゲームをすることもあります。
学生の時2回ホテルに行ったことがあるんですけど、卒業してからは一度もホテルに行ったことがありません。
旅行には行ったんですけど、観光地を回って、寝るだけでした。
私からホテルに誘っても「疲れてるから疲れてない時にね」と言われてしまうんです。
A.
「セックスレス」の法律上の明確な定義が日本にはなく、離婚の理由として考慮されるかどうかはケースバイケースで判断されます。
民法770条の「婚姻を継続しがたい重大な事由」と判断される離婚理由として認められる可能性があります。
あなたのように、まだ恋愛中なのに特別な事情がなく性交やセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ない状態はまさに「セックスレス」ですよね。
セックスレスはセンシティブな問題なので、取り上げにくいテーマですが、日本では近頃、セックスレスに悩んでいる恋人同士や夫婦が多いようです。
ヨーロッパにセックスレスのカップルが少ないのは、カップルにとってセックスは「基本」という考え方があって、日本での「食物」のような位置づけで、セックスのないカップルというのは、日本の食物に例えれば、「毎日の食事がレトルト食品」というのと同じくらいに不満をもたらすものなのだそうです。(サンドラ・ヘフェリン、日独のハーフのエッセイスト)
「カップルや夫婦の愛情確認」としてセックスは不可欠という共通認識もあり「パートナーとのセックスのない生活は考えられない」という感覚が強いのです。
ドイツ語のYahoo!のトップ画面には「セックス絡み」の記事が多いのですが、決して「アダルト」とか「セックスレス」とかの内容ではなく、「カップルがこんな風に工夫すれば何年経っても良いセックスができる」というような真面目な記事なのです。
「仕事が忙しくて」という人に対して、日本では「仕事のためなら仕方ない」と半ば諦めモードになりがちですが、ドイツでは「仕事の見直し」をすることになります。
子どもがいてもいなくても若くても年をとっていても、女性は性的なことを含めいつまでも女性としての性の喜びを持ち続けるのが当たり前という文化なのです。
彼は「疲れてるから」というのがあなたとのセックスを避ける言い訳になっていますが、あなたとの共有の時間はそれなりに取ってくれていますので、あなたのことが「嫌い」というわけではなく、今、日本中の若い人の間で問題になっているセックスに価値を見いださない、セックスはめんどう等々で性の関わりを避けている男性のようですね。
はずかしがらず、ご自分の気持ちを伝えてみて、もしそれでもセックスは苦手ということなら、そういう彼でもいいか、別れるかを考えるしかないですね。