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男と女のQ&A 恋愛編・夫婦編

2025年03月26日 case131【恋愛編】〝三優男〞探しに疲れた


Q.
30歳までに結婚したかったんですけど、もう28歳、無理かなあ。
これまで5人の男性とお付き合いしたんです。
プロポーズされてたら結婚したかもしれない彼もいました。

私が夫に求めてるのは
①誰にでも優しくするんじゃなくて私だけに優しくしてほしい
②子どもができたら家族第一でいてほしい
③ちょっと重なるけど、自分のためにお金を使うんじゃなくて私や家族のためにお金を使ってほしい。
それだけなんです。

「私に優しい、家族に優しい、家計に優しい」、「3優」って言うんですよね。
プロポーズを待ってた彼は「3優」だと思ったんですけど、私を自分の都合のいい女に変えるために「3優」の振りをしていただけでした。
なかなかいない「3優男」探しに疲れました。


A.
かつてモテる男の必須条件は、「高身長、高学歴、高収入」の「3高」でした。
現在の調査(JCB)では、「高学歴」は16位、「高身長」は13位、「高収入」は7位にとどまっています。

あなたの言う通り、トップ3は育児や家事をしてくれる「家族に優しい人」、浮気とは無縁で「自分にだけ優しい人」、仕事を頑張り節約が得意な「家計に優しい人」だそうです。
共働きの家庭も多い現代を生きる女性にとって、「3高」はもはや時代遅れになり、安定した幸せ、家族や自分との時間を大切にして一緒に家庭を築き上げてくれる結婚相手を選びたいという結婚観ということでしょう。

今は「3高」ならぬ「3優」が結婚相手の必須条件で、あなたはその「3優男探し」に疲れたということでのご相談です。
実は「1年以内の結婚を目指す結婚相談所」としてPRしている東証プライム上場のIBJでは、高収入や華やかな見た目を重視する「3高」やバブル崩壊後に高望みをしすぎない女性の志向から生まれた「3平」(「平均的な年収」「平凡な外見」「平穏な性格」)も、既に色あせ、生活水準を落とさず、子育てや快適な生活が送れる収入、理解し合えて価値観が近い、家事や育児を進んでやってくれるなどを求める女性らから生まれた3C(comfortable=快適、communicative=通じ合える、cooperative=協力的)が重視されているようです。

さてあなたは、「3優」の条件のもと、相手のプロポーズを待っていたわけですが、結果、「私を自分に都合のいい女」に変えるための「3優」の振り、「えせ3優」だったと分かり終わったとのことです。
あなたは彼に「3優」を求めましたが、彼はあなたに何を求めたのでしょう?

あなたのご相談の内容から、彼があなたに求めたものはないようにも感じます。
あなたのおっしゃる通り、あなたが「自分に都合のいい女」になることを求めたのかもしれませんが、「3優」になる努力をしていたとは受け取れませんか?

結婚はお互いの理解と信頼の上に成り立つものです。
あなたが求めているものは、結婚に必要なものに見えるかもしれませんが、「お互いの」という部分が欠けていますよね。
確かに女性だけに様々な負担を強いる男性が多いことも事実ですが、「30歳までに」と急ぐのではなく、あなたが男性にとって「3優」「3C」として求められる存在になることも必要かもしれません。
ご自身をしっかり見つめ直す中で、男性との関係を築くようにしてみてはどうですか。

取材協力 臨床発達心理士 大関洋子先生

臨床発達心理士 大関洋子先生

浦和カウンセリング研究所所長
プロフェッショナル心理カウンセラー
上級教育カウンセラー
1941年生まれ。埼玉大卒業後、高校で国語・音楽を教える。
結婚、出産、男女の共生等の話題で新聞・TV・雑誌等にも登場。
著書「この子たちを受けとめるのはだれ?」好評発売中!