Q.
コロナの感染者数は落ち着いていて、みんな元の生活に戻そうとしてますけど、私はまだ不安なんです。日本はマスクしてない人なんていないし、そんなに不安にならなくてもいいとは思うんですけど、私は不安でいないと不安っていうか、不安でいることで安心できるっていうか…。
彼から何度もデートに誘われるんですけど、ほとんど断ってます。彼は私の状況を受け入れてくれていて無理は言わないし、デートは海とか紅葉狩りとか、リスクの少ないところを探してくれるんですけど、長時間車に乗っているのも嫌だし、観光地でトイレに入るのも嫌なんです。彼は最近私を誘わず、数人のグループで遊びに行ってるみたいで、このままだと別れることになっちゃいそうです。
A.
あなたは少女のころ、お父さんかお母さんのどちらか、あるいは両方から厳しく育てられていませんか?もしくは弟か妹が生まれて祖父母に預けられ、祖父母のどちらかが厳格だったなど、幼少期に大人の顔色を伺わないと生きていけないような体験をしていませんか?そこまでの体験でなくても父方の祖母と同居で、いつもお母さんが祖母の愚痴をあなたに言っていたとか、テストで「95点取れた!」と喜んで帰っても、褒められるどころか「どうして100点取れなかったの!」となじられるとか…。
あなたは「今のままの自分では親や祖父母に可愛がってもらえない、生き延びるためには大人の顔色を伺っていい子でなくちゃと常に思って生きてきた。たまたま物事がうまくいくとこのままうまくいくはずない、必ず何か悪いことが起こる、だから起こる前にそのことを予期して不安になっているべきだ」と考えてしまうのでしょう。予期不安は心と体にしっかり染みついて、コロナであってもなくても、物事がうまくいきそうになると不安になり、思った通りに悪いことを引き寄せ「やっぱり」と不安が的中したことに安心するのです。こういう癖のついた人のことをアダルトチルドレンと呼びます。
大人になったあなたから、つらい体験をしていたころのあなたにメッセージを送ってください。「ここにいるのは大人になった私。もう心配しなくていいんだよ。助けてって言っていいんだよ。寂しいよって言っていいんだよ。優しく抱きしめてって言っていいんだよ。もう大人のご機嫌を取ったりしなくていいんだよ」と、小さな女の子に語りかけたり、手紙を書いてあげたりしてください。そして彼のデートの誘いを素直に受け入れて、過去の小さな私に「幸せになっていいんだよ」と言い続けてください。