Q. 就職して3年、それなりに仕事もこなせるようになったし、あとは彼氏がいてアフター5を楽しめるようになれば最高なんて思うんです。結婚は30過ぎって決めてるから、まだ5年以上あるし、それまで独身生活を謳歌したいんです。なのに、彼氏が…。仲のいい女友達が4人いるんですけど、そのメンバーと男の子数人で飲みに行ったり遊びに行ったり…。合コンも何度かやったんです。友達4人には彼氏ができたのに、私だけできなくて…。正直言うと、最初に彼氏が出来るのは私だと思っていたんです。だって、いつも男の子に囲まれるのは私だし、メールだってLINEだって一番マメだし…。なのに、「彼氏なんてどうでもいいや」なんて言ってる連中に彼氏ができて、彼氏ができたら一生懸命尽くそうと思ってる私に彼氏ができないんですか?あり得ないんですけど!
A. お友達はそれぞれ、ほどほどのところで彼氏を決めているんじゃないでしょうか?ところが「いつも男の子に囲まれるのは私」と思っているあなたは「ルックスもスタイルも私が一番」というプライドやおごりがあって、適当なところ、まあまあのところの男性では妥協できない。だから彼氏ができない、違いますか?その上、その彼氏には一生懸命尽くそうと思っているわけですから、「この私が尽くす価値のある男性」でなければならないはず。そうなると潜在意識の中にあるハードルはかなり高くなる。その基準に従って寄ってくる男性を選別しているからなかなか彼氏ができないのも当然です。
あなたが友達から取り残されているのが悔しくて彼氏がほしいのなら簡単です。あなたの彼氏選びのハードルを下げればいいんです。あなたは結婚は30過ぎと決めていてそれまでの5年程は独身生活を謳歌したいんですよね。きれいで男性にもてそうなあなたですが、美人でプライドの高い彼女を持ち、その彼女の独身生活を謳歌させるために男性はお金も使い、気も遣わなければなりません。そこまでして付き合ったとしても結婚はまだまだと思っているあなたが人生の伴侶になってくれるわけでもなく、要するに「遊び」の相手になるだけです。そう感じる男性は引きますよね。
この際あなたの思い込みを修正しましょう。まず「男の子に囲まれる私がもてるはず」という思い込み。ルックスやスタイルのいいあなたはその場でちやほやされるだけ。人の魅力は内側からにじみ出るものに裏打ちされてはじめて輝くものです。自己の内面を見つめてみましょう。
次に男性観、結婚観です。「尽くす」女性が男性から好感を持たれると思っていらっしゃるようですが、「尽くす」という裏には「尽くされたい」という気持ちが存在します。それを感じ取って、尽くされることをうっとうしいと思う男性も少なくありません。あなたは「尽くす」ことを女らしさと考えているようですが、「尽くす」「尽くされる」関係ではなく、対等な関係を目指しましょう。妊娠、出産を考えると、年齢を基準に結婚を考えるのもわかりますが、今を精一杯自分らしく生きてみましょう。それがあなたの魅力を最大限引き出すことであり、結果として彼氏ができ、結婚にもつながっていくはずです。
リニューアル新連載
【男と女のQ&A】~恋愛編~case 18
2015年09月04日 私だけが取り残されて…
取材協力 臨床発達心理士 大関洋子先生
浦和カウンセリング研究所所長
プロフェッショナル心理カウンセラー
上級教育カウンセラー
1941年生まれ。埼玉大卒業後、高校で国語・音楽を教える。
結婚、出産、男女の共生等の話題で新聞・TV・雑誌等にも登場。
著書「この子たちを受けとめるのはだれ?」好評発売中!