Q. 学生時代に恋愛はしましたけど、結局私の片思いみたいな感じで終わりました。就職して3年、仕事をこなすのがやっとで、恋だの愛だのまったく余裕がなく、何もなく過ごしていました。学生時代の片思いみたいな恋の後遺症もあったのかなあ?最近では異性に興味が湧きませんでした。ところが不思議なもので、男性から声もかけられたことのない私が、一人の男性から付き合ってほしいって言われた途端、別な二人からも付き合ってほしいって言われたんです。女らしさなんて忘れてたし、こんな気持ちの時にこんなことになるなんて…。モテキ到来?それならうれしいけど、夏を迎えて軽装にしたせいで、軽い女って見られたのかなあ?って思ったりして…初めての経験で逆に今の状況が不安です。
A. 「モテキ」とは人生で急に異性からもてるようになる時期のことです。久保ミツロウ氏の漫画で、2010年にTVドラマ化、その年の流行語大賞にもノミネートされ、2011年には映画化されました。「モテキ」は人生に3回あるなんて言われますが根拠は不明。3回と言われると、皆さん「あの時とあの時とあの時だ」、とか「あの時とあの時、だからあと1回はある」とか考えるものですが、どの時期を「モテキ」と呼ぶかは、実はあなた自身が勝手に決めているんです。「付き合って」と言われたとか、食事に誘われるとか、そういうことが何回あったから「モテキ」、なかったから「モテキでない」と決めているのではなく、誘われていたとしても、それをあなたが「誘われた」と感じるか感じないかで決めているとお考えください。その上でここ数年のことを振り返ってみると、「あっ!そういえば声をかけられた!」と思い出しませんか?
あなたは学生時代の恋愛を「片思いみたいな恋」とおっしゃる。そして「ふられた」と考えている。それでは恋に臆病になるのも当然です。「就職して3年間、仕事をこなすのがやっとだった」とおっしゃる。自分のプライベートを犠牲にしても、仕事に打ち込まなければならならなかった。そんな中で恋への誘いがあったとしても「異性への興味」は湧きませんね。今のあなたは「片思いみたいな恋」の後遺症も癒えてきたのではないですか?ふられた(と思っている)彼のことが心の中からほぼ消え、仕事にも余裕が出て、プライベートなことに目を向ける余裕ができてきた。自分自身にかける時間とお金が増えていませんか?「エステに行った」「ジムに通い出した」「新しい化粧品を買った」「美容室を換えた」、よく考えると必ずそんなことがあるはずです。
そうです。「モテキ」は「到来」したのではなく、あなたが「モテキ」にしたんです。「軽装」のことも気になさっている。これまで気にならなかった自分の身だしなみが気になりだしたら、「モテキ」へ一歩近づいたとお考えください。「片思い」で自信をなくしたあなたが、やっと自信を取り戻し、あなたらしくなってきたことで、男性に声をかけられた。そのことがさらに自信につながり、また声をかけられた…。まだまだ続くかもしれません。「軽装」という外見だけでなく、あなたの内面の変化が男性を惹きつけているんです。これまで恋に臆病になっていた分、これからは存分に恋を満喫してください。
リニューアル新連載
【男と女のQ&A】~恋愛編~case 17
2015年08月07日 モテキ到来?
取材協力 臨床発達心理士 大関洋子先生
浦和カウンセリング研究所所長
プロフェッショナル心理カウンセラー
上級教育カウンセラー
1941年生まれ。埼玉大卒業後、高校で国語・音楽を教える。
結婚、出産、男女の共生等の話題で新聞・TV・雑誌等にも登場。
著書「この子たちを受けとめるのはだれ?」好評発売中!