フィレンツェ(トスカーナ州)は、フランス料理の源泉である貴族料理「クチーナリッカ」が生まれた場所。
ルネサンス期、メディチ家がこの地に君臨したことで、その土台が形成されました。
クチーナリッカの最高峰が「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(フィレンツェ風Tボーンステーキ)。
Tボーンが、サーロインとヒレの両方を味わえる希少部位であることから、大変贅沢な料理と言われています。
フェレンツェでは日本の半分くらいの価格で食べられるので、行かれた時はぜひお試しを。特に現地の白牛、キアーナ牛を炭火で香ばしく焼き上げたものは格別です。
合わせるワインは、カジュアルな席には軽めの「キアンティ」、少し改まった席には「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を。
どちらもイタリアを代表する黒ブドウ、サンジョヴェーゼを使用した、豊かな酸味が特徴の赤ワインで、特にブルネッロとの組み合わせは最高です。
もう一品、忘れてはならないのが「リボッリータ」。
一つの皿にパンや、トスカーナ特産のカーヴォロ・ネーロなどの野菜を入れて何度も煮返したスープ料理で、これにも軽めのキアンテイを合わせるのがおすすめです。