フィレンツェといえばこれ、という料理が「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。
フィレンツェ風Tボーンステーキです。
サーロインとヒレの両方を味わえるTボーンの贅沢さから、元々は「クチーナリッカ」という貴族料理の一つでしたが、今は郷土料理として根付いています。
ビステッカはイタリア最高峰のブランド牛である、現地の大きな白牛・キアーナ牛を使用するのが定番で、厚めに切ったものを薪火で表面はしっかり香ばしく、中はレアに焼き上げ、塩とオリーブオイルだけでシンプルに食べます。
かなりのボリュームで提供される
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
ビステッカは高温の薪窯で、一気に
強火で焼き上げられます
キアーナ牛の肉質は赤身肉で柔らかく、さっぱりしていながら旨みが強いのが特徴です。
日本の和牛の場合、サシが入っていて脂が多く、少し噛んだら口の中ですぐに溶けてしまうイメージですが、サシが入っていないキアーナ牛は、噛めば噛むほど甘みと旨み、ジューシーさ、肉々しさがどんどん溢れてきて、まさに赤身肉ならではの美味しさを味わうことができます。
僕は現地で何度も食べましたが、豪快に焼き上げられた肉厚なレアステーキを、地元の赤ワイン・キアンティと合わせて味わうのは格別ですよ。
皆さんもフィレンツェを旅行するときは、ぜひビステッカをお試しください。1キロくらいのブロックからの提供になるので、お店には何人かで行った方がいいかもしれません。
できれば薪火で焼いているお店をおすすめします。