プーリア州は、前回ご紹介した港町バーリのように漁業が盛んな一方、
大きな面積を占める平野では農業が広く行われ、ブドウやオリーブをはじめ、様々な野菜や果物、穀物が栽培されています。
また、バーリから南に下ったところには、有名な観光スポットのアルベロベッロがあり、
白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が可愛らしい家「トゥルッリ」が迎えてくれます。
プーリア州の郷土料理としてよく知られているのが、
耳たぶの形をしたショートパスタ・オレッキエッテに、西洋菜花のチーマ・ディ・ラーパを合わせたパスタです。
さいたま市のレストランでは、チーマ・ディ・ラーパの代替品として日本の菜花を使ってきましたが、
市内の生産者たちがチーマ・ディ・ラーパの栽培法を研究し、生産するようになってからは、現地と同じ味を再現できるようになりました。
また、近年大人気のモッツァレラチーズの中に生クリームが入ったブッラータも、プーリア州で生まれたチーズです。
ワインは、ネグロアマーロ種のブドウから造る「サリチェ・サレンティーノ」、
プリミティーヴォ種から造る「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア」がおすすめです。
どちらも赤で、南イタリアのワインらしいしっかりした果実感とボリューム感を楽しめます。
▲チーマ・ディ・ラーパのオレッキエッテ