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人気連載:オーナーソムリエがナビゲート イタリア郷土料理とワイン巡り 

2021年09月22日 【第12回 プーリア州】さいたま市でも栽培する菜花のパスタ

プーリア州は、前回ご紹介した港町バーリのように漁業が盛んな一方、
大きな面積を占める平野では農業が広く行われ、ブドウやオリーブをはじめ、様々な野菜や果物、穀物が栽培されています。
また、バーリから南に下ったところには、有名な観光スポットのアルベロベッロがあり、
白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が可愛らしい家「トゥルッリ」が迎えてくれます。

プーリア州の郷土料理としてよく知られているのが、
耳たぶの形をしたショートパスタ・オレッキエッテに、西洋菜花のチーマ・ディ・ラーパを合わせたパスタです。
さいたま市のレストランでは、チーマ・ディ・ラーパの代替品として日本の菜花を使ってきましたが、
市内の生産者たちがチーマ・ディ・ラーパの栽培法を研究し、生産するようになってからは、現地と同じ味を再現できるようになりました。
また、近年大人気のモッツァレラチーズの中に生クリームが入ったブッラータも、プーリア州で生まれたチーズです。

ワインは、ネグロアマーロ種のブドウから造る「サリチェ・サレンティーノ」、
プリミティーヴォ種から造る「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア」がおすすめです。
どちらも赤で、南イタリアのワインらしいしっかりした果実感とボリューム感を楽しめます。


▲チーマ・ディ・ラーパのオレッキエッテ

ナビゲーター 北 康信

ナビゲーター:北 康信

「ディアボラ」「アズーリ」など、
さいたま市内を中心に5店舗のイタリア料理店を展開する
株式会社ノースコーポレーションの代表。
日本ソムリエ協会理事。