ワイン見本市「ヴィーニタリー」で有名なヴェローナは
「イタリアワインの首都」とも言われています
ヴェネト州の西部に位置するヴェローナは、「ロミオとジュリエット」の舞台として有名です。
ヴェローナ近郊はワインの一大産地で、丘陵地にワイン畑が広がっています。
ここで多く造られているのが、イタリアを代表する赤ワインの一つ「ヴァルポリチェッラ」。
中でも「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」は、ブドウを3〜4ヶ月間陰干しをする独特な製法によって造られる高級ワインで、
長期間陰干しすることによってブドウの糖度が高まり、ボリューム感がある濃厚な味わいになります。
周辺が山あいのため、ヴェローナでは鹿肉や馬肉を食べる文化があり、特に冬には鹿肉が食べられます。
鹿肉料理に合わせたいのがこのアマローネ。
重厚な果実味が、しっとりとしてきめの細かい鹿の肉質によく合います。
さらにアマローネをソースに使用することで、一層料理の味わいに深みが増します。
▲ブドウは、風通しのよい部屋で伝統的な竹製の棚に入れて陰干しされます
白ワインなら辛口の「ソアーヴェ」がよく知られていて人気もあります。
しかし、この時期なら、極甘口の白ワイン「レチョート・ディ・ソアーヴェ」もおすすめです。
このワインもまた、アマローネと同様、ブドウを陰干しして糖度を高めて造られます。
まだまだ寒さが厳しい折、優雅な甘みが特徴の陰干しタイプの二つのワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。