こころのQ&A
「私って何?」
~カウンセリングの現場から~


case4
 私の話より姑の話にうなずく夫

. 38歳、主婦です。中学1年生の娘と小学5年生の息子がいます。息子が5年生になったのを機に5月からパートに出始めました。教育費のことを考えると経済的に余裕はないので、平日はほぼフルタイムで働いています。夫ともよく話し合い、家事を手伝ってくれることになったのですが、姑はそれがおもしろくないらしく、私には「大変ねえ。無理しないでね」という声をかけつつ、

    

私のいないところで夫に「家事を夫にやらせてまで主婦が働くっていうのはどうかしら」と言っているようなのです。「それは僕たちの問題だから」と夫がはっきり母に言ってくれればいいのに、どうも母の言うことにうなずいているらしく、最近私と母の関係がとても悪くなってしまいました。

 

夫を間に入れないで 姑との関係を良くする

. 嫁姑の関係はむずかしいですね。嫁姑の関係は「私と夫」の関係でもあるので、こじれないうちに解決することが大切です。「よく話し合った」つもりなのに「僕たちの問題だから」とは言ってくれなかった・・・腹が立ちますよね。こういう場合の夫の心理は「あいつ(妻)に言われちゃしょうがない。子どもの教育費は俺の給料じゃ足りないし、働くなっていうわけにはいかないから、家事くらいは手伝わなきゃなあ。母さんならわかってくれるよなあ、この気持ち」とうなずいてしまうことが多いようです。放っておくとあなたと姑の関係ばかりか、夫との関係も悪くなっていきますので、いいアイディアをお教えしましょう。この際、姑をあなたの味方につけてしまいましょう。嫁と姑は仲が悪いものと決めつけてしまっていたり、実際にそうなってしまっていることも多いのですが、なぜそうなるのかという心理を考えてみましょう。

精神分析理論で有名なフロイトは「自我発達の途中において男児の自我は、最も身近な存在の母親を自己のものにしようとする欲望を抱く」と考えました。これをエディプスコンプレックスと言います。この考えには批判も多いのですが、今でもマザーコンプレックス(マザコン)という言葉の中

に生きています。姑からすると、嫁は恋敵とも言えるわけで、母親の潜在意識の中には自分を恋い慕った息子の面影が今でもあり、息子と嫁の間に割って入りたいと思っています。この心理をうまく利用してはどうでしょう。即ち、あなたが姑と二人で組んで夫の立ち向かうのです。「最近私と母の関係が悪くなった」とのことなので、今まではそこそこ、この心理を上手に利用していたのだと思います。今回もぜひ「お義母さん、助けて!夫の本当の気持ち、よくわかってなかったのかも?」などと教えを乞うてみてください。よく「夫が私と姑の間に入ってうまくやってくれればいいのに…」というご相談を受けます。夫を間に入れるのではなく、むしろ夫はカヤの外というくらいの関係が作れるといいですね。たまには、嫁と姑で夫を敵にまわしてみてください。お姑さんが夫に「もう少し家事を手伝ってあげなさいよ」と言ってくれるかもしれません。夫も内心その方が嬉しいのかもしれませんよ。

 

 

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