こころのQ&A

「私って何?」
~カウンセリングの現場から~


case2 
お母さんたちの仲間に入りたいのに入れない…

. .34歳、専業主婦です。子どもが欲しかったんですけどなかなか妊娠せず、結婚して6年目、やっと妊娠しました。私の実家は遠く、出産や子育てへの不安もあり、近くに気持ちを共有できる仲間が欲しいと思っています。出産の準備はもちろんのこと、仲間も作れるかもしれないと母親学級に参加したのですが、みんなの輪に入るどころか、誰かが私の方をちょっと見ただけで、悪口を言われているような気がして近づくことすらできません

    


もちろん頭では悪口を言われているのではないとわかっています。でも近づけないんです。考えてみると、思春期のころからそうだったように思います。このまま仲間も作れず、子どもを育てていけるかとても不安です。

自分の隣に2年後の自分が座っている!

. やっと妊娠したのにとても不安で辛いですね。近くに気持ちを共有できる仲間が欲しいと思っているのに、ちょっと見られただけで悪口を言われているような気がするんですものね。「思春期のころからそうだったように思う」とおっしゃっているので、ご両親から受け継いだ性格か、あるいは生育歴の中で他者から傷つけられる体験が重なったか、またはその両方が重なって今の辛い状況を作っているのかもしれません。特に思春期の中学生、高校生のころというのは、人間の一生のうちで最も急激に心身が発達する時期なので、家族や友人のちょっとした言葉や行為が鋭く心に突き刺さったり、裏切られたという思いが残ったりすることがあります。幼少期に欲しい愛情(特に母親の)が与えられていないと、人を信頼できず、自分が人からどう思われているかがいつも気になるようになったりもします。このような状態を「ラブハンガー」と言います。もし、これらのことの中に何か当てはまるところがあったとしたら、「今まで大変だったね」と自分自身を心の中でいたわってあげてください。そして、次のようなことを試してみてください。


 「自分の隣に2年後の自分が座っている」とイメージします。あなたの周りにはちょうど歩き出したばかりの子どもがいます。その子を微笑みながら見て、2年後のあなたが今のあなたに限りなく優しく励ましの言葉を語り始めます。

 「今、あなたはとても辛いのよね。でもね、ほら私、私を見て。私と子どもを見て!」

 2年後のあなたは、ためらわず精一杯今の私に、勇気と優しさをあげてください。はじめはうまくいかなかったり、照れくさかったりすると思いますが、思い切って何回か、声に出してでも、心の中だけでも、どちらでもいいですからやってみてください。不思議に元気が出てくるものです。昔から「子はかすがい」と言います。これは夫婦だけのことではありません。お子さんが必ずあなたとお友達を結んでくれますよ。あなたにたくさんのお友達ができることを信じています。


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