法律相談[第32回] 相続放棄②

Q.私の両親は、私が小学生の頃に離婚しました。
その後、母親は再婚し、私は母親の再婚相手と普通養子縁組をしました。
その後、本当の父親との交流は全くありませんでした。
しかし、先週突然、消費者金融から私宛てに督促状が届いたので、
消費者金融に問い合わせたところ、実の父親が生前に
消費者金融からお金を借りていたそうですが、半年前に亡くなったということでした。
①私は実の父親の相続人になってしまうのでしょうか?
②相続人となってしまう場合、今からでも相続放棄をすることができるのでしょうか?

A.法律上、養子縁組には、普通養子縁組と特別養子縁組という2種類の養子縁組があります。
両者の大きな違いは、戸籍上、本当の親との親子関係が続くか否かという点です。
普通養子縁組の場合には、養子縁組後も本当の親との親子関係が続きますので、
養子縁組後も、本当の親の相続人となります。
そのため、ご相談者は、実の父親の相続人になってしまいます。
相続放棄は、「相続の開始があったことを知ったときから」、つまり、
「父親が亡くなって、自分が相続人になったことを知ったときから」3か月以内にする必要があります。
ご相談者は、先週、消費者金融から送られてきた督促状を見て、
そして、消費者金融に問い合わせて、実の父親が亡くなったことを知ったということですので、
その日から3か月以内に、相続放棄のお手続きをすれば大丈夫です。

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【取材協力】
弁護士 高橋 千恵
慶應義塾大学卒業、
上智大学法学研究科法曹養成専攻修了後、
弁護士登録。
埼玉弁護士会所属。
現在、アーネスト法律事務所代表を務めている。

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