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うちの子が発達障害?

Q. 4月に小学校に入学した息子と年中の娘がいます。息子はどちらかというとおっとりしたタイプ、娘は人より先にどんどんやってしまうタイプ。私は、それは性格の違いくらいに思っていたんですけれど、就学時健診の時「息子さんは他のお子さんと比べてやや遅れたところがある」みたいなことを言われたんです。幼稚園の先生にも聞いてみたら「おっとりはしてますよね。小学校では少し苦労するかも…」と言われてしまいました。

慌てて小児科や小児に詳しい精神科に行きました。どちらも「少し様子を見ましょう」とおっしゃるんですが、「発達障害だけれども」という前提の話に聞こえました。私にはまったくそんな風には思えなくて、個性だと思うのですが、治療を考えた方がいいでしょうか。

 

 

A. 1987年にアメリカ精神医学会の診断基準(DSM ― Ⅲ ― R )が出され、6つの障害が「発達障害」として定義されました。ADHG(注意欠陥・多動性障害)や学習障害などもその一つです。 あなたは、正式には「発達障害」という言葉や診断が出ていないのに「発達障害」を前提、と聞き取ってしまっています。

発達障害の診断は難しく、一度や二度の診断では専門家でも見誤ります。あなたは「まったくそんな風には思えない」とおっしゃていながら「治療を考えた方が」と悩んでいる。「発達障害」と診断される子どもの割合は調査の度に上がっていて、最近ではADHDの有病率が5〜6%、学習障害は10%とも言われています。
2004年に発達障害者支援法が成立し、2007年には児童生徒のための特別支援教育が実施されて以来、増え続けています。

支援法でも「発達障害」の定義を本来の生物学的・遺伝的要因による「脳機能の障害」としているにもかかわらず、「ゆっくり成長する子」や「個性の強い子」、「ユニークな持ち味の子」までもが「発達障害」という枠の中でくくられ、不必要な投薬や支援が行われることも少なくありません。

これは子どもたちの心身に百害あって一利なし、むしろ今後の成長発達を阻害してしまう危険さえあります。「学習障害」という病名も拡大解釈され、ゆっくり理解する子や、単にテストの点が悪い子を「学習障害」と疑っての相談を受けますが、DSM―Ⅲでは「全般的な知能は高いのに、〝読む〞〝書く〞〝計算する〞などのうち特定の領域の学習が極端に阻害されている場合」を指し、「コミュニケーション障害」とは、コミュニケーションが苦手という意味ではなく、会話の基礎となるヒアリング、スピーキング、発音が生物学的・遺伝的要因により阻害されているものを指します。「発達障害」についての認識が広がり、子どもの問題を「発達」の観点で理解するのはよいのですが、「障害」という観点にばかり目を向け過ぎると問題の本質を見誤ることになります。

「ゆっくり発達する子」に対しては親や身近な人が安全な基地になって暖かく見守り支えてください。そしてあなた自身も、一人で悩まず今回のように相談をしたり、家族や友人に励ましてもらいながら、安心して育児をすることが必要です。お子さんの「治療」は必要ありません。

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【教育Q&A】~小学校進学編~case03


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